2014年10月31日金曜日

書評:殺人犯はそこにいる


殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

これは今年読んだ中ではベストかも知れません。冤罪で有名となった「足利事件」を追いかけた記者の本ですね。いかに公権力が都合の悪い事実を隠蔽しようとするのか、一市民はその前にいかに無力なのか…、そうしたことを考えさせられます。憤りとともに、なんともいえない薄ら寒さを感じます。

周知の通り、検挙された場合の有罪率は日本では99%です。つまり、無実の人であっても、検挙されたらまず助からないとも言えます。ある日突然警察が踏み込んで「オマエが犯人だ」と言われたら。菅家さんに実際におこったのはそういうことです。

著者本人は冤罪に関心があるわけではく、「真実を知りたい」というのが動機だと述べていますが。やはりこの本の主たるテーマは、ジャーナリズムの力によって冤罪を暴いたことでしょう。

ちなみに、日弁連のHPに再審請求が認められ、冤罪が判明した一覧(PDF)があります。結構あるものですね。

2014年4月9日水曜日

2014年版 新社会人へのメッセージ

既に時期を逸しましたが、まぁ、こんぐらいのテキトーな感じがいいかと思いまして、勝手ながら新社会人へのアドバイスをば。

日経の記事によれば、昨今の新社会人は5割以上が「今の会社に勤め続けたい」と応えたそうです。全く嘆かわしいことです。初めから組織に依存してどうするのでしょうか?そうしたシロアリ社員は組織にとっても迷惑な存在ではないでしょうか?

やはり「10年以内に転職してキャリアアップ」という心構えで仕事をして欲しいものです。今の時代、組織を去ることではなく、残ることがリスクなのです。


…てなことを、新入社員のときのワタクシは考えておりました。紆余曲折ありましたが、結局10年以上たった今も新卒時に入社した会社に残っています。本当に月並みなのですが、やっぱり何が良いのかは人それぞれとしか言えないのです。

とはいえ、10年以上の社会人経験を経ると「モノの見方」は必然的に変わって来ます。なんとなく、社会人ってこういう「タイプ」に分かれるのではないか、ということを思います。


1.独立するタイプ

ひとつは、組織で働くのが合わないタイプです。数は少ないですが、こうした人はやっぱりいますし、気質的にモロモロのめんどくささに我慢ができなくて辞めていきます。フラストレーションが貯まるだけですので、早い段階で独立しましょう。辞めたことよりも、早く辞めなかったことを後悔するでしょう。

しかし、現実的には独立して成功する可能性は高くありません。失敗を失敗と思わない、一種の鈍感力のようなものが必要でしょう。そうした精神的タフさがない人は「自分も独立タイプである」と勘違いしない方がいいでしょう。


2.組織で働くタイプ

ほとんどの人はこちらのタイプだと思います。大切なのはリスクを避けること、仕事が安定していること、家庭を大事にできること。このタイプで重要なのは「慎重な判断」「忍耐力」ではないでしょうか。

仕事をしていれば、ツマラナイと思うこと、納得がいかないこと、人間関係で悩むこともあると思います。しかし、それはどんな仕事でもあることなのです。決して終身雇用を礼賛するわけではありませんが、現実的には、日本の労働市場の流動性は高くありません。大きな企業であれば、中途入社は冷や飯を食うのが常です。

もちろんやりたい事が別にできたのならば、転職すべきです。しかし、短い期間で転職を繰り返すと、やはり色々な意味で良い仕事をするのは難しくなります。早まった判断はしないようにしましょう。

厳密には組織で働くタイプはさらに二つに分かれ、経営者を目指す少数の人間と、そうでない大多数の人間に分かれるのですが、新入社員はとりあえず、あまり気にしなくて良いでしょう。


個人的には上記を「オッサンのうわ言」と無視してくれるタイプが好きですが。

最後に、抽象論ばっかりなので実践的なアドバイスを。スーツはどうでもいいんですが、革靴は無理をしてでもいいモノを買いましょう。メンテナンスをしっかりすれば、10年は使えます。10万の靴を10年使うのと、2-3万の靴を2-3年で履きつぶすのと出費はそう変わらないでしょう。

見栄を張り、背伸びをする、気概があるけどちょいと生意気、ぐらいの新人であってほしいと思います。

今宵、新入社員のときに買った靴を磨いてました。そろそろこの相棒に見劣りしないぐらいにはなれたんでしょうか…

あまり自信ない。


2014年3月27日木曜日

書評:経営戦略を問いなおす

これもTwitterで紹介されていた本です。面白い。

経営戦略を問いなおす (ちくま新書)

戦略云々のところはグロービスの教科書とかぶっているのでいいとして、実務に関する話がイメージしやすくて、面白いです。

例えば、経営企画と言われると”一丁目一番地”とか言われたりしますが。が。「実際には予算の取りまとめ業務なり、上長が必要とする資料の作成業務に従事するのが経営企画です」というのが実態です。

前に現場からあがってくるボトムアップの「経営計画」が使い物にならないというエントリーを書きましたが「部課長に頭を使わせるのは良いのですが…彼らの手に負えるものではありません。分業体制に組み込まれている以上、その分業体制の成り立ちそのものに手をつけるわけにはいかないのです。」となります。

「しかも、手を付ける付けない以前の問題があります。山の中腹で森の中を必死に登っている人間は、山脈の全貌など見えないのです」。一方で「戦略とトップダウンは別物です。…経営者の思い描いた姿形になりつつも、社員は自分達でそれをやったと信じている。これぞ良い会社の究極のイメージでしょう」など、個人的には納得感があります。

経営に興味のある人にはおすすめ。ただ、経営を目指す人に対するソリューション(例:新規事業立ち上げプロジェクト/部署に応募しろ)とかは、実務家からするとちょっと疑問。概念整理は秀逸。

2014年3月23日日曜日

Post-MBAのキャリア

この間、インド人のLondon Business School MBAコースの面接をやったのですが、その人から「受かりました!」との連絡をいただきました。一方で大学の後輩(20代後半)は社費留学の審査に通らず、個人で応募してとあるビジネススクールに受かったものの、トップスクールではないので退職して行くかどうか悩んでいる由。


Post-MBAで海外で働く日本人は極めて少数です。やはり日本人は日本で働いたほうが色々と有利なのが現実です。生まれも育ちも海外、国籍だけ日本という人たちは関係ないですけど。

日本に戻った場合のPost-MBAのキャリアパスは狭いです。トップスクールであれば、まず「投資銀行」か「コンサル」で卒業生の半分以上を占めることになります。で、その他が「事業会社」と言われてひとくくりにされるのですが、これも「外資製薬会社」を筆頭に「アマゾン、ユニクロ、楽天、グーグル、グリー、DeNA」など、どこかで聞いたような新興企業が並ぶことになります。あと、起業という選択肢もありますね。

Post-MBAは投資銀行かコンサルが第一オプションになります。ただ、この業界は激務です。「労働基準法って何?嫌なら辞めろ」の世界ですから、毎日午前様、休日出勤は当たり前。離職率が高いので、うつ病になるという話はあまり聞きませんけど…

コンサル/投資銀行でそのままパートナーを目指すという人は一握りです。クビになって途中退場というのもありますし、やはりアドバイザーという仕事を一生というのはちょっと…という人が多いように思います。ただ、辞めたその先は?実は僕もよくわかりません。

リーマンショック前まではコンサル/投資銀行からファンドに行くというのが一種のサクセスストーリーだったのですが、最近はあまり聞きませんね。やはり、日本では市場として厚みがないということなのでしょうか。

外資製薬会社はさすがに規制業界だけあってワークライフバランスは抜群なのですが、そこに就職した知人は「ひたすら日本のお金を海外本社に送るという作業に疑問を感じる」とは言っていました。新興企業はどれもこれもオーナー企業ですから、やはりクセがあります。

てな感じで、これはこの間HBS卒の後輩とも話したのですが、Post-MBAキャリアパスはどれも日本社会において「本流」じゃないな、という印象を持つのは否めないところです。

もちろん、人生の選択に正解なんてありません。所詮サラリーマンなのに本流だ亜流だくだらない、大企業から離れてのびのび、楽しそうに仕事をしている人たちもいます。安泰だと思っていた大企業に勤め続けたら10年後に経営危機でリストラされるかもしれません。

後輩には「どういう人生を選択をするかはもちろん自分が決めること。ただ、もう学生じゃないし、現実に就ける職は高い確率で一定の範囲に限られることをちゃんと認識すること。もしお前が家庭を優先するなら…」てな話をしました。


2014年3月16日日曜日

少年非行のケース:K君の人生

示談に関わった新人弁護士から聞いたK君の話。

(以下事実に基づいていますが、個人の特定を避けるために多少改変しています)


現在18歳、北海道出身

小学生の頃両親が離婚。母親に引き取られる。

母親が再婚するが、再婚相手から虐待を受ける。「冬の海の捨ててやる」と港まで連れて行かれたことも。中学生のときに実父のところに逃げ込む。

父親が愛知まで出稼ぎに行くことになり、祖母の家から高校に通う。「ヤンチャ」を繰り返し、祖母から育てられないので父親のところに行ってくれと懇願される。

愛知に行くが、高校の編入で学年が下がることが嫌で、働き始める(したがって学歴は中卒)。2年間勤め上げるも、知り合いも友達もいない状況でさびしさが募り友人達のいる北海道に戻る。が、ほとんど友人がいない状況は戻っても変わらなかった。

「都会なら」ということで友人一名と関東に出てくるが、そう簡単に仕事は見つからず漫画喫茶等で寝泊り。お金が尽きた頃に、やはり愛知の方で出稼ぎの仕事が見つかったので、集合場所の新宿まで行くことに。電車賃がないのでパクった自転車で移動。途中どうしてもおなかが空いたので、コンビニで万引き。

それが見つかって友人と一緒に緊急逮捕。それまで2-3回警察にお世話になっている(工場時代に寮にあった自転車に乗っていたら、それが盗難自転車だった/おなかがすいてスーパーで万引き)ので、起訴猶予になるかどうか、という状況。

新人弁護士君が被害者とは示談にすることができたので検察も起訴猶予。接見中実家に戻ることは考えなかったのか?との質問に対して「父親も結局うつ病とかになっているので、迷惑をかけたくなかった」とのこと。

新人弁護士「若いし健康だし、仕事はあると思う。自立支援とか紹介したんだけど…」




書評:現代日本の少年非行

Twitterで推奨されていて読んだ本。中々面白かったです。

現代日本の少年非行―その発生態様と関連要因に関する実証的研究

「2000年以降3度の少年法改正はいわゆる「厳罰化」の方向に向かっていますが…実際にはこれが何らかの問題解決につながるという根拠はほとんどない(鮎川2005)とされており」筆者はこれらの改正を典型的なポピュリズムであると断じています。

正しい政策判断には正しい現状認識が必要である、という問題意識に基づいて、丁寧に統計データを見ています。


■少年非行は悪化しているのか?

これはネット界隈ではよく言われることですが、データを見れば「非行の凶悪化はいかなる意味でも認められない」ということです。
  • 少年は全体で3グループに分けられ、非行なし群が全体の7-8割、低レベル非行群が全体の2-3割を占めていて、高レベル非行群は全体の1%程度。
  • 低レベル非行群は12~15歳で非行を行い、窃盗(自転車盗、万引き等)がほとんどで、1回の検挙で非行歴は終了する。
  • 高レベル非行群は概ね10歳が初犯年齢であり、3-4回検挙される。暴行や殺人などの重大な犯罪に関与する確立が高い。これらの1%の少年が、全ての非行の4分の1にかかわっている。

これらの傾向は年齢動向の多少の変化があれども、数十年間変わっていません。「非行対策においてもっとも注視すべきは非行を繰り返す一部の少年であり、彼らの再非行を減らすことができれば総量を大幅に減らすことができる」としています。


■普通の子が「キレル」のか?

2010年の公式統計では両親ありを比較対象としたときの検挙されるリスクは、「母のみ」で1.8-3.1倍、「父のみ」で2.5-3.6倍となります。10代の凶悪犯(殺人・強盗・放火・強姦)の約6割は非在学・中卒者が6割を占め、窃盗犯などの軽微な犯罪でも低学歴層の構成比が大きくなっています。

「非行は今日においてもなお、低階層出身の子供や、親の不在等の不遇な生活環境に置かれた子供に偏在しているのである。もちろん、このようなエビデンスは一歩間違えると差別や偏見を増幅することにつながるので、取扱には注意が必要であるしかしだからといって事実に目を背けてはこのような偏在状態が維持されるだけである。

「海外において実施され、効果のあることが裏付けられている、過程領域に関わる非行の予防・低減策は、日本においても効果的である可能性が出てくると考えられる。…何らかの働きかけにより、彼らの学校への適応度を高めることが、少年非行の抑制の為に効果的であるということを、本研究は示唆している」


以下の著者の結びは頷くところ大です。

「今日の日本社会には、犯罪・非行や逸脱行動に関わった人々に対して、彼らの自己責任を強調した上で、反省、制裁、排除を求める社会的圧力が、以前よりも高まっている。『被害者の視点を取り入れた教育』が重視されてきている(緑川 2004)…そのような対応は、彼らへの排除の圧力をさらに高め、問題をより深刻にしてしまう可能性がある

2014年3月5日水曜日

書評:ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

昨日Twitterで紹介した書籍ですが、日本語訳もあったのでご紹介。



ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

要するにグラフを書く際の基本ルールを紹介しているのですが、いい本だと思います。日本では新入社員研修とやりますが、少なくとも僕の時代はこの手の研修はありませんでした。事務職をやる新入社員は一度は目を通しておいた方がよいかと。


・文章よりもグラフの方が簡単かつ直観的に理解できる

「A会社の売上は今期100億円でB会社は75億円でそれに次ぐ。3位のC会社は60億円。」


・意味のあるグラフを使いなさい。


 このグラフは何も語っていない


 上昇傾向であることが分かる


・表では小数点の位置はそろえなさい



等々です。薄い本なので、資料づくりの多い若手の方々は是非。






2014年1月28日火曜日

選挙に関わる税金の節約

選挙になると、いつも思うことがあります。それは「もっと執行費用節約できるだろう」ということ。今回の都知事選の執行経費は約50億円です。ちなみに、これが国政選挙だと600億円ぐらいだそうです。


ネットだと「お金がかかるならバカらしいから選挙やるな」という話もありますが、そういうわけにもいかないでしょうから、ここはひとつ、いかにして執行費用を節約するか、ということを考えた方が前向きだと思うんですよ。

都選管はネットで内訳を公表していないのですが、執行の実務は皆さんが選挙の度に御認識される通り市町村が行っております。で、ググったら町田市が2011年4月10日の都知事選挙費用の詳細内訳を公開(PDF)しておりまして、ちょっと見てみました。

町田市の費用は8000万円で、そのうちポスター掲示料金が1800万円、入場整理券(ハガキですね)が500万円。選挙公報が300万円、その他ほとんどが投票所関係。つまり、投票所での立会人や開票の人件費が7割ということになります。

ここは技術大国としてですね、「ネット投票」を早期に実現すべきだと思うんですよ。技術的にはハガキにIDとPassを記載すればいい話なんで、簡単だと思うんです。また、選挙のシステムなんて使い回せばいいので、総務省が国政選挙用にひとつキャパの大きなものを作ればいいと思うのですね。

少なくとも投開票の経費は劇的に減少するはずです。また、投票所の「数」はアクセスビリティの問題もあるので中々減らせないかもしれませんが、投票所の「規模」は小さくすることができるはずです。

セキュリティや不正についての不安は当然あると思いますが、選挙に限らず、技術にはコスト-ベネフィットのトレードオフがあると思うんですよね。例えば、車と同じで、交通事故の死者は膨大だけれども、だからといって車を使うなということにはならないわけです。

実務的にはなかなか難しいでしょうけど、10年後か20年後かに実現してればいいなぁ、ということで。ちなみに、もっと簡単に減らせるものとして、AKBだなんだの啓発費用はどう考えてもいらないですね。

2014年1月24日金曜日

携帯キャリアの収益構造

昨日のエントリーに絡んでタイムリーな記事が出てましたね。
スマホ、通話も定額制 ソフトバンクは月1280円で
ソフトバンクはスマートフォン(スマホ)の音声通話に4月から定額料金制を導入する。現在は時間に応じ料金が増える仕組みだが、定額のデータ通信料金と一本化する。主力の料金プランは月6980円で音声通話分は実質月1280円。
2014/1/24 2:01 (2014/1/24 2:00更新)日本経済新聞 電子版 
ソフトバンクだけでなく、ドコモのサイトをみても、平均通話時間の低下以上に、売上の下落は大きく、全ての携帯キャリアで音声通話の低料金化が進んでいることがわかります。

1契約当たり月間平均収入

1契約当たり月間平均通話時間

既にデータと音声通話の収入は逆転しております。もう2年ぐらい前から携帯電話キャリアにとっては通話サービスの方が「おまけ」の時代にはいってるんですね。

この手の値下げ競争はどこまで続くのか?古典的なミクロ経済のセオリーに従うならば、その答えは「業者の利潤がゼロになるまで」ということになります。もちろん、携帯電話会社としてはそうはさせじと、競合他社に先駆けてお客さんが「多少余分に払ってくれるサービス」を開発しなくてはならない。

個人的には、携帯電話会社はまだまだ儲かってるんだから、もっともっと値段を下げてほしいところであります。

2014年1月23日木曜日

プライシング

「実はスマホもってないんですよ…」というと、原始人のような扱いを受ける今日この頃。スマホを持っていないのは、第一に今は外回りがほとんどないので、使う機会がないから。第二に通信代が高いから。

僕からすると約1万円/月、つまり12万円/年は高いと感じますし、携帯キャリアが巨額の利益を計上しているのも釈然としないのですが、何に価値を置くかは人それぞれというものでしょう。


ですが、最近ふとテレビをみていたら、NTTコムのOCNがMVNOの宣伝をやっていまして、「通信料980円/月って…超安いじゃん!」と目を引きました。MVNOはキャリアから業者が回線を借りて、安く売りさばくサービスです。

そもそも、何故携帯キャリアはこのようなサービスを「許す」のでしょうか?もし携帯ユーザーの大部分が僕のように考えてそっちのプランに切り替えてしまえば、携帯キャリアの利益は吹き飛んでしまいます。

このような価格戦略が成り立つのは「利用層が明確に分かれている」時です。つまり、MVNOを使うようなユーザーは、そもそも通常の契約を結ばない少数のオタクである(と携帯キャリアはみなしてる)。であれば、回線の余力分をばら売りした方が良い、というソロバン勘定でしょう。

ですが、CMというのは究極にマス向けの媒体です。このようなチャネルでキャンペーンが成り立つと言うことは、かなり「スマホに高いお金を払うのはバカらしい」というユーザーが増えているのではないでしょうか?実際、LINEも普及してますし、皆さん音声通話って使いますかね?

こうなると、携帯キャリアの利益を「浸食する」という現象が始まりかねません。実際に、NTTコムがやろうとしたときに親会社のNTTから圧力がかかったとか、なんだとか。

いずれにせよ安くなるのはユーザーにとっていいことです。個人的には1000円/月なら十分にAffordableということで、加入検討しております。

シリコンバレーのイメージ

シリコンバレーに実際に行かれた方々って、実際のところどれぐらいいらっしゃるんでしょう?僕は今回が初めてだったのですが、何せ「バレー(谷)」というぐらいなので、山の中にポッと巨大な本社があるとかいう勝手なイメージを持ってたんですよね。

あるいはカルフォルニアなので、サンタモニカのように砂浜沿いに街があって、毎朝全員サーフィンやったる、みたいな…僕だけですか、そうですか。


これはGoogle本社のあるMountain View市の目抜き通り、Castro Street。


で、こちらがそこから一本(手前の道)を入ったところで、僕が友人に留めてもらったアパートの目の前の通りですね。

ということで、実際には山とか海とかじゃなくて、「郊外高級住宅地」ですね。町田の田園調布バージョンと言うべきか。その中にハコモノがデーンと出てきて、それがIntelとかGoogleの本社だったりします。ようやく自分のイメージを矯正することができました。ストリートビューで見ればいいじゃん、って話かもしれませんが。

Googleのキャッシュ

先日シリコンバレーに旅行に行ってきました。何故シリコンバレーかと言えば、Googleの本社に転職した友人がいるので、オフィス見学がてら、ちょっと話を聞いて来ようという趣旨でございます。


ひとりのビジネスマンとしていつも気になるのは「Googleは膨大なお金をどうするんだろう?」ということ。Googleの昨年度の利益は127.6億ドル。つまり、約1兆3000億円に達します。しかも、グーグルは配当を支払っていないので、このほぼ全てが「投資資金」ということになります。

ある意味「無限のお金」がありますので、手当たり次第に会社を買っているように僕にはみえますし、グーグルグラスのようなR&Dにも湯水のようにお金をつぎ込めるわけであります。それでも使いきれずに、現在Googleの銀行口座には565.2億ドル。つまり、約5兆7000億円ものお金が眠っています。そして、これが毎日何十億円と増えていく。

とはいえ、冷静にみてみると、この財務諸表からは「その他新規事業」は一向に収益化できていないことが明らかであり、利益のほとんどは未だに広告から出ているわけです。

Googleはいつまでこのスタイルの経営を続けるのでしょうか?銀行口座に無限にお金を積み上げ続けることは不可能です。かつて、マイクロソフトやアップルも同様に配当を一切せずに、巨額の手元資金を積み上げました。しかし、最終的には配当や自社株買いで株主にお金を還元しました。

Googleがそうなるのは5年後か。10年後か。