2014年10月31日金曜日

書評:殺人犯はそこにいる


殺人犯はそこにいる: 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

これは今年読んだ中ではベストかも知れません。冤罪で有名となった「足利事件」を追いかけた記者の本ですね。いかに公権力が都合の悪い事実を隠蔽しようとするのか、一市民はその前にいかに無力なのか…、そうしたことを考えさせられます。憤りとともに、なんともいえない薄ら寒さを感じます。

周知の通り、検挙された場合の有罪率は日本では99%です。つまり、無実の人であっても、検挙されたらまず助からないとも言えます。ある日突然警察が踏み込んで「オマエが犯人だ」と言われたら。菅家さんに実際におこったのはそういうことです。

著者本人は冤罪に関心があるわけではく、「真実を知りたい」というのが動機だと述べていますが。やはりこの本の主たるテーマは、ジャーナリズムの力によって冤罪を暴いたことでしょう。

ちなみに、日弁連のHPに再審請求が認められ、冤罪が判明した一覧(PDF)があります。結構あるものですね。

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