2014年4月9日水曜日

2014年版 新社会人へのメッセージ

既に時期を逸しましたが、まぁ、こんぐらいのテキトーな感じがいいかと思いまして、勝手ながら新社会人へのアドバイスをば。

日経の記事によれば、昨今の新社会人は5割以上が「今の会社に勤め続けたい」と応えたそうです。全く嘆かわしいことです。初めから組織に依存してどうするのでしょうか?そうしたシロアリ社員は組織にとっても迷惑な存在ではないでしょうか?

やはり「10年以内に転職してキャリアアップ」という心構えで仕事をして欲しいものです。今の時代、組織を去ることではなく、残ることがリスクなのです。


…てなことを、新入社員のときのワタクシは考えておりました。紆余曲折ありましたが、結局10年以上たった今も新卒時に入社した会社に残っています。本当に月並みなのですが、やっぱり何が良いのかは人それぞれとしか言えないのです。

とはいえ、10年以上の社会人経験を経ると「モノの見方」は必然的に変わって来ます。なんとなく、社会人ってこういう「タイプ」に分かれるのではないか、ということを思います。


1.独立するタイプ

ひとつは、組織で働くのが合わないタイプです。数は少ないですが、こうした人はやっぱりいますし、気質的にモロモロのめんどくささに我慢ができなくて辞めていきます。フラストレーションが貯まるだけですので、早い段階で独立しましょう。辞めたことよりも、早く辞めなかったことを後悔するでしょう。

しかし、現実的には独立して成功する可能性は高くありません。失敗を失敗と思わない、一種の鈍感力のようなものが必要でしょう。そうした精神的タフさがない人は「自分も独立タイプである」と勘違いしない方がいいでしょう。


2.組織で働くタイプ

ほとんどの人はこちらのタイプだと思います。大切なのはリスクを避けること、仕事が安定していること、家庭を大事にできること。このタイプで重要なのは「慎重な判断」「忍耐力」ではないでしょうか。

仕事をしていれば、ツマラナイと思うこと、納得がいかないこと、人間関係で悩むこともあると思います。しかし、それはどんな仕事でもあることなのです。決して終身雇用を礼賛するわけではありませんが、現実的には、日本の労働市場の流動性は高くありません。大きな企業であれば、中途入社は冷や飯を食うのが常です。

もちろんやりたい事が別にできたのならば、転職すべきです。しかし、短い期間で転職を繰り返すと、やはり色々な意味で良い仕事をするのは難しくなります。早まった判断はしないようにしましょう。

厳密には組織で働くタイプはさらに二つに分かれ、経営者を目指す少数の人間と、そうでない大多数の人間に分かれるのですが、新入社員はとりあえず、あまり気にしなくて良いでしょう。


個人的には上記を「オッサンのうわ言」と無視してくれるタイプが好きですが。

最後に、抽象論ばっかりなので実践的なアドバイスを。スーツはどうでもいいんですが、革靴は無理をしてでもいいモノを買いましょう。メンテナンスをしっかりすれば、10年は使えます。10万の靴を10年使うのと、2-3万の靴を2-3年で履きつぶすのと出費はそう変わらないでしょう。

見栄を張り、背伸びをする、気概があるけどちょいと生意気、ぐらいの新人であってほしいと思います。

今宵、新入社員のときに買った靴を磨いてました。そろそろこの相棒に見劣りしないぐらいにはなれたんでしょうか…

あまり自信ない。